Xモデレーション研究コンソーシアム

 

Xモデレーション研究コンソーシアム

 

01.

概要

Xは、Xモデレーション研究コンソーシアム(「TMRC」または「コンソーシアム」)を通じて、プラットフォームのガバナンス問題を公益のために研究している世界中の学術研究機関、市民社会、NGO、報道機関などの研究者とプラットフォームのモデレーション問題に関する大規模なデータセットを共有しています。

 

Xはコンソーシアムを通じて、度重なるプラットフォーム操作活動に関するこれまでのデータセット公開を引き続きサポートします。このデータセットは、Xのプラットフォーム操作およびスパムに関するポリシーに反して投稿されたコンテンツから構成されています。いずれは別の政策分野についても同様に包括的なデータをコンソーシアムで共有する予定です。

 

Xにとって透明性はミッションの中核であり、創業時から最重視されてきました。2018年10月に、外国による情報操作の疑いのあるツイートのアーカイブを業界で初めて導入しました。コンソーシアムでは、今後もそのアクセスを継続し拡大していきます。Xは、コンソーシアムをXのコンテンツモデレーションのポリシーと施行の決定について透明性を高めることを目的とした業界最先端の取り組みとして設計しています。それにより、信頼できる公益研究者が独自に調査や学習を行い、一般市民や政策立案者、他の研究者に役立つインサイトを引き出すことができます。


目標は、プラットフォームの健全性に影響を与える多くの問題について透明性を高めると同時に、この分野における安全性、セキュリティ、完全性の重要な課題に対処することです。コンソーシアムへの情報公開を通じて透明性を高めることが、私たち全員にとって公共の会話を保護するために必要な社会的能力を学び、確立する上で役立つことを願っています。

 

 

 

02.

よくある質問

コンソーシアムに参加できるのはどのような人ですか?

コンソーシアムへの参加は応募制です。コンソーシアムの目的は、インクルーシブでありながらもコンソーシアムのデータのプライバシーとセキュリティを確保し、倫理的かつ公共の利益となる利用を促すことです。コンソーシアムでは、さまざまな経歴や経験を持ち、多様な手段でコンテンツモデレーションに関連するデータドリブン分析に携わる研究者の皆様からのご応募をお待ちしています。

 

会員資格に応募いただくには、以下を満たしていることをご提示いただく必要があります。

 

  • 主な所属先が学術機関、報道機関、非営利団体、市民団体の研究機関であること。学生の場合は、修士課程または博士課程相当の学生に限ります。現時点で学部生は対象外です。
  • これまでにデータドリブン分析の経験や関連スキルがあること。コンソーシアムのデータセットは主にJSONファイルで公開されており、分析には技術的スキルが求められます。 
  • コンソーシアムが提供するデータの公益研究における具体的な利用例。(「公益研究における利用例」とは、報道、学術、非営利/市民社会に関する目的を持った非営利的な研究を意味します)
  • 業界標準のプランとシステムを利用してコンソーシアムが提供するデータのプライバシーとセキュリティを確保すること。コンソーシアムの会員にはデータ利用契約を締結していただきます。

 

応募資格の詳細と応募へのリンクは、このページの下部にあります。

 

コンソーシアムで共有されるのはどのようなデータですか?

まず始めに、度重なるプラットフォーム操作活動や情報操作に関する情報公開を継続します。これはXのプラットフォーム操作およびスパムに関するポリシーで禁止されている行為です。(操作のうち、国家や政府関係者の関与を確実に特定できる活動は情報操作とみなされます) いずれは、国家が関与しない度重なるプラットフォーム操作活動や、その他のコンテンツモデレーションの政策分野、強制的対応の判断についても同様に包括的データを共有する予定です。その際には、このページで詳細をお知らせします。公開されるデータの正確な種類は、問題となっている活動の種類によって異なる場合があります。

 

2018年以降、コンソーシアムの会員は情報操作データセットのアーカイブを利用できるようになっています。Xではこれらの情報操作を公的または内部的なものに分けています。こうした活動や、それに関連する違反コンテンツを特定し、削除や調査を行った後、データセットをコンソーシアム会員と共有します。こうしたデータセットには国家が関与する情報操作と関連があるとXが考えるアカウントのプロフィール情報、ツイートとメディア(画像や動画など)が含まれます。過去に削除されたツイートとメディアはデータセットに含まれません。コンソーシアムがアクセスできるデータは、公開されている履歴アーカイブとは異なり、ハッシュ化されていません。こうした活動に関連があるとXが特定したすべてのアカウントがアクティブにツイートしたとは限らないため、データセットで示されるアカウント数は、情報操作に関連があるとして強制的な措置を受けたアカウントの合計数より少ない場合があります。 

 

コンソーシアムのデータセットはいずれも規模が大きいため、そのような規模の分析に対応できる会員が求められます。

 

一般公開されている情報操作アーカイブは、コンソーシアムがアクセスできるものと何が違いますか?

2018年10月以降、Xは国家が関与する情報操作に関連するデータの包括的かつ公的なアーカイブを初めて公開しました。この日からXモデレーション研究コンソーシアムが発足した2022年初頭までに、17か国を起点とする2億件以上のツイート、9テラバイトのメディアに及ぶプラットフォーム操作活動に関連付けられる37件のデータセットを一般公開しました。

 

Xモデレーション研究コンソーシアムの発足に伴い、 データセットの一般公開を取りやめ、 コンソーシアムへのデータ公開に切り替えました。情報操作に関する既存のデータセットのアーカイブは、引き続き以下からダウンロードできます。いずれのコンテンツも編集されていませんが、アカウントのプライバシーを保護するため、アカウント固有の情報はハッシュ化されています。

 

一般公開されている情報操作アーカイブがハッシュ化されているのはなぜですか?

フォロワー数が5,000人未満のアカウントについてXは特定の個人情報フィールド(ユーザーIDやハンドル名など)を一般公開されているアーカイブでハッシュ処理しています。Xではこれらのデータセットに誤って関連付けられた情報が含まれないようできる限りの防止策を講じていますが、悪意のないアカウントや不正アクセスされたアカウントに悪影響が及ぶリスクを軽減するためにこうしたフィールドをハッシュ処理しています。ただし、処理後も縦断調査、ネットワーク分析、これらアカウントによって作成された基礎コンテンツの評価をできるように配慮しています。

 

コンソーシアム会員は、研究を目的としてこのようなデータセットのハッシュ処理されていないバージョンを利用できます。コンソーシアム会員は、ハッシュ処理されていないデータセットの使用を研究目的に限定するデータライセンス契約の条件に同意します。データは、そのライセンス契約に基づき、研究者が適切なセキュリティ対策を講じたうえで、限定的な形でのみ使用できます。

 

研究目的でXのデータにアクセスするには、他にどこを利用すればよいですか?

学術関係者の方は、無料で利用できる研究用APIの情報をこちらからご確認ください。一般的なAPIの利用については、こちらから詳細をご確認ください。

 

誤って対象とされた場合はどうしたらよいですか?

ご自身のアカウントが誤っていずれかのデータセットに含まれていると思われる場合は、 Xアカウントにログインし、 こちらから凍結処置に対する異議申し立てを行い、全面的な再審査を請求してください。

 

03.

ハッシュ処理された情報操作アーカイブ(2018年~2022年)をダウンロード

03.

アーカイブをダウンロード

2018年10月以降、Xは国家が関与する情報操作に関連するデータの包括的かつ公的なアーカイブを初めて公開しました。この日からXモデレーション研究コンソーシアムが発足した2022年初頭までに、17か国を起点とする2億件以上のツイート、9テラバイトのメディアに及ぶプラットフォーム操作活動に関連付けられる37件のデータセットを一般公開しました。 

 

Xモデレーション研究コンソーシアムの発足に伴い、 データセットの一般公開を取りやめ、 コンソーシアムへのデータ公開に切り替えました。情報操作に関する既存のデータセットのアーカイブは、引き続き以下からダウンロードできます。いずれのコンテンツも編集されていませんが、アカウントのプライバシーを保護するため、アカウント固有の情報はハッシュ化されています。


メールアドレスを入力して、[送信] をクリックすると、データセットをダウンロードできます。データセットの使用には、Xの開発者契約およびポリシーが適用されます。[送信] をクリックすると、Xの開発者契約およびポリシーに同意したことになります。

 

ご自身のアカウントが誤っていずれかのデータセットに含まれていると思われる場合は、 Xアカウントにログインし、 こちらから凍結処置に対する異議申し立てをしてください。Xは異議申し立てについて慎重に検討し、不正アクセスの被害が疑われるアカウントや手違いで対象となったアカウントを元に戻す手続きができる場合があります。

メールアドレスを入力:

     

    04.

    コンソーシアムへの参加申込

    04.

    コンソーシアムへの参加申込

    Xモデレーション研究コンソーシアムへの参加にご関心をお持ちいただき、ありがとうございます。この概要をよくお読みになってから、こちらと以下の応募フォームに入力してください。

     

    コンソーシアムへの参加は応募制です。コンソーシアムの目的は、インクルーシブでありながらもコンソーシアムのデータのプライバシーとセキュリティを確保し、倫理的かつ公共の利益となる利用を促すことです。コンソーシアムでは、さまざまな経歴や経験を持ち、多様な手段でコンテンツモデレーションに関連するデータドリブン分析に携わる研究者の皆様からのご応募をお待ちしています。

     

    会員資格に応募いただくには、以下を満たしていることをご提示いただく必要があります。

    • 主な所属先が学術機関、報道機関、非営利団体、市民団体の研究機関であること。学生の場合は、修士課程または博士課程相当の学生に限ります。現時点で学部生は対象外です。
    • これまでにデータドリブン分析の経験や関連スキルがあること。コンソーシアムのデータセットは主にJSONファイルで公開されており、分析には技術的スキルが求められます。 
    • コンソーシアムが提供するデータの公益研究における具体的な利用例。(「公益研究における利用例」とは、報道、学術、非営利/市民社会に関する目的を持った非営利的な研究を意味します)
    • 業界標準のプランとシステムを利用してコンソーシアムが提供するデータのプライバシーとセキュリティを確保すること。コンソーシアムの会員にはデータ利用契約を締結していただきます。

     

    コンソーシアムに参加いただけないケース

     

    さらに、応募者が以下に該当する場合は、本コンソーシアムに参加できません。

    • 学部生である場合(修士課程または博士課程の学生のみが対象となります)。

    • 主な所属先が企業や政府関係機関である場合。 

    • 主な所属先が学術機関、報道機関、非営利団体、市民団体などの研究機関に該当しない場合。 

    • コンソーシアムのデータを政府やその他の外部当事者と共有する計画がある場合。 

     

    応募手続きと審査

     

    応募はXにて審査の上、入会の可否を応募者に通知させていただきます。選考の対象となるのは、これまで独自の研究を行ってきた実績のある研究者、もしくは、コンソーシアムのデータの提供を受け、適切な目的を持って研究を進められることを証明するその他の基準を満たす研究者です。コンソーシアムの目的に沿った研究とは、コンテンツモデレーションやプラットフォームインテグリティの問題を深く理解することを目的とした、学術機関、報道機関、非営利団体、市民団体による研究です。  

     

    コンソーシアムへの参加が認められると、要件を満たす研究者はデータセットへのアクセス権を使用して独自に研究活動を行うことができます。Xは、コンソーシアムのデータセット、リリース、更新の品質、性質、頻度、コンソーシアム会員が遂行する適格な研究の取り組みや種類に関していかなる表明も行わず、コンソーシアムの適格研究者の意思決定や成果物を審査することも、それに関与することもありません。  

     

    この応募を完了するかどうかは完全に任意です。応募フォームを提出することにより、コンソーシアムの会員になる適性を判断する目的において回答内容が使用されることに同意したものとみなされます。個々の回答は秘密として扱われ、個人情報は参加資格を判断する目的にのみ使用されます。提出後に応募を取り消す場合は、Xが応募を受け付けたときに届いた確認メールにご返信ください。Xへのお問い合わせはこちらからも可能です。 

     

    応募フォームの記入と提出のポイント

     

    応募フォームの全体を確認し、回答はあらかじめ別の書面にまとめておき、提出時に最終的な回答をすべて記入することをおすすめします。できるだけ多くの情報をご提供いただくことで、応募資格の確認や検討がしやすくなります。

     

    応募フォームは英語でご記入ください。

    その他の報告書